2015.04.27
プレスリリース
THD27-001号
平成27年4月27日
株式会社立飛ホールディングス
立飛プレスリリース
(立飛グループ90周年記念事業) 松本零士氏によるイラストの公表について
平成27年4月26日(日)に弊社南地区にて開催いたしました「希少飛行機の一般公開とトークイベント」において贈呈された松本零士氏作成の「赤トンボ」及び「A-26」のイラストは次のとおりであります。
「赤トンボ」 | 「A-26」 |
松本零士氏にイラスト作成を依頼した経緯
90年前、私たちは、空に憧れ、起業いたしました。
昔も今も、空を飛ぶことは夢を語ることだと考えています。
この度立飛グループの創立90周年を記念して、子供たち、そしてかつて子供だった大人たちに向けて空を飛ぶという夢を描き語り続けた漫画家の松本零士氏に、私たちが大空への夢を託した2機の飛行機を描いていただきました。
描いていただいたのは前身の立川飛行機株式会社がかつて製造した飛行機「赤トンボ」(95式1型乙練習機)と「A-26」(キ77 )の2機です。
「赤トンボ」は練習機として活躍し、「A-26」はより遠くへ飛ぶことを夢見て、東京からニューヨークまで無着陸で飛ぶことを目指して開発されました。
この2機を描くにあたっては、松本氏と構図についても議論を重ね、日本人の空への憧れを、それぞれが富士山の近くを飛ぶというかたちで表現していただきました。
立飛グループの創立90周年を記念し、先人の思いから未来を語る『飛ぶ、跳ぶ、翔る』プロジェクトの象徴である2枚の絵は、平成27年4月26日に開催された『オープンファクトリー2015春』におけるトークイベントの贈呈式にて披露されました。
【ご参考】
1 .松本零士氏 プロフィール
漫画家
1938年生まれ。SF漫画作家として『銀河鉄道999』や『宇宙海賊キャプテンハーロック』など多数のヒット作を生み出した他、様々なジャンルの漫画、アニメ制作に関わり、1970年代半ばから1980年代にかけては松本アニメブームを巻き起こした。2001年には紫綬褒章、2010年には旭日小綬章を受章。教育面においては宝塚大学教授、京都産業大学客員教授、デジタルハリウッド大学特任教授を歴任。
2. イラストに描写した機種
(1) 赤トンボ(95式1型乙練習機)(製作機数 2,398機)
95式1型乙練習機は、1934年(昭和9年)陸軍から指令を受け株式会社石川島飛行機製作所(後の立川飛行機株式会社)により開発された練習機で、立川飛行機株式会社の礎を築いた記念碑的な名機です。当初一種類の機体で、初歩練習にも中間練習にも使える新型練習機を目指し開発されましたが、最終的に中間練習機としての機能に特化し1935年(昭和10年)に実用化されたのが本機95式1型乙練習機です。飛行特性が優れた練習機として陸軍飛行学校で広く使用され、その鮮やかな橙色の塗装から「赤トンボ」の愛称で親しまれました。「赤トンボ」の愛称を持つ機種は他にもありますが、小型で愛嬌のある形から特に人気が高く、多くの操縦者を育てた実績は高く評価されています。
(2) A-26(キ77)(製作機数 2機)
日本紀元2600年にあたる1940年(昭和15年)、その記念事業として朝日新聞社が「東京―ニューヨーク間無着陸親善飛行」を計画。その実現を目指し開発されたのが超長距離飛行機A-26(キ77)です(A-26の「A」は朝日新聞、「26」は紀元2600年の略)。しかし、太平洋戦争が始まり計画は放棄され、かわって日本―ドイツ間の無着陸連絡飛行計画に変更されました。しかしながら2号機は1943年(昭和18年)ドイツへ向けてシンガポールを出発したあと連絡をたち、その消息は現在も不明です。その後1944年(昭和19年)に1号機により満州において世界記録を目指す長距離周回飛行がおこなわれ、戦時の為非公認ながら16,435kmの世界記録を出し、長くその記録は破られませんでした。
3. 『飛ぶ 跳ぶ 翔(かけ)る』プロジェクト
立川という地で長年活動してきた立飛グループが、創立90周年を機に立川の未来を地域の皆様とともに考え、活動し、発信していく一連のプロジェクトです。
自由に大空を翔けめぐるようにこれから様々な試みに取り組むことをイメージして『飛ぶ 跳ぶ 翔る』という名前をつけました。
4. 赤トンボ 復元プロジェクト
現在、2018年の完成を目指し、株式会社オリンポス代表の四戸哲氏指揮のもと、飛行可能な「赤トンボ」の再製作(レプリカ製作)に取組んでいます。完成の暁には展示、3機による編隊飛行を公開する予定です。
以 上
■本件に関するお問い合わせ先
株式会社立飛ホールディングス
担当:財務広報企画部 取締役部長 美馬 愼一郎
TEL:042-536-1111 FAX:042-536-0061
E-mail:mima@tachihi.co.jp