2013.10.02
お知らせ
平成25年10月2日
「R-53型軽飛行機」修復完了のお知らせ
弊社では「R-HM型軽飛行機」に引き続き、「R-53型軽飛行機」の修復に着手しておりましたが 平成25年9月19日に同機の修復が完了しましたので、お知らせします。
修復前 |
修復途中① 羽布受け材取付中 |
修復途中② 羽布受け材取付け完了 |
修復途中③(平成25年7月1日) |
修復途中④ (平成25年8月5日) |
修復完了 |
<写真の転用はご遠慮ください>
「R-53型軽飛行機(以下、「R-53」といいます。)」の修復作業につきましては、機体構造も「R-HM型軽飛行機(以下、「R-HM」といいます。)」とは異なり、設計図面はあるものの羽布の情報は一切なく、「R-HM」の修復時におけるノウハウをベースに、手さぐりのなか行われました。オリジナルの外翼及び補助翼が朽ちていたため、新たにレプリカを製作・再現し、胴体においては羽布受け材が朽ちていたため、オリジナルより5mmずつ外側に配置するように新規に受け材を配置し(写真・修復途中①・②)、羽布を取り付け、オリジナルの材質や機体を損なわないよう慎重に作業をすすめました。
なお、修復完了した両機の一般公開につきましては、現段階において未定であります。
「R-53型軽飛行機」について
R-52の改良型として製作され、基本的な設計はかわらず、エンジンをイギリス製シラス・メジャー(155hp)に換装するなど改良が加えられました。同機は「R-52」と共に全日本学生飛行連盟に貸与され、日本一周飛行に参加しました。その後、一旦、航空大学校での練習機としての使用を経て1957年に新立川航空機㈱に返却されました。
機体概要
全長:7.5m、全幅:10.7m、全高:2.65m、最高速度:時速207km/h、上昇限度:4,500m